雑学Vol.5「花粉症」vs「薬剤師」2017年版

2017年の最新花粉症事情について解説します。

明けましておめでとうございます、ケミスト黒岩です。
2017年、早くも半月が経ってしまいました。1月は“行っちゃう”、2月は“逃げちゃう”、3月は“去っちゃう”とはよく言ったものです。さて、この時期になると一足早めに花粉症対策を考える方もいらっしゃいます。

毎年のことですから、花粉症の方はいつも使っている薬や、自分なりの対策方法をお持ちかもしれませんね。今回は、花粉症対策2017年版として、昨年と変化があった薬をご紹介します。

花粉症対策については雑学Vol.3「花粉症」vs「薬剤師」(2016年版)もご覧ください。

花粉症の新しい市販薬
2017年、市販薬(スイッチOTC)として新しくタリオン(ベポタスチンベシル酸塩)クラリチン(ロラタジン)が発売予定です。これらは要指導医薬品となり、薬剤師からの対面販売で、薬局およびドラッグストアで購入ができるようになります。

ただし、要指導医薬品はインターネットでの購入はできません。オオサカ堂にもクラリチンの取扱いがございますので、インターネットで注文したい方は個人輸入もご検討ください。

2017年からはセルフメディケーション税制が始まりました。市販薬(スイッチOTC)を購入した際はレシートを保管しておきましょう。
ケミスト黒岩の2017年本命薬
さて、先ほどクラリチンをご紹介しましたが、実はクラリチンの進化版が処方箋医薬品として昨年11月から発売されています。

その名は、デザレックス(デスロラタジン)です。

デザレックスは、アレグラ(フェキソフェナジン塩酸塩)同様、眠くならない抗ヒスタミン薬であり、自動車運転等への注意が添付文書に記載されていませんので、眠くなってしまうのを避けたい方におすすめです。
また、1日1回、食事に関係なく(食前でもOK)服用できますので、忙しい方や飲み忘れが多い方にも嬉しいのではないでしょうか。

そして、クラリチンから進化した点としては、
即効性
相互作用が少ないこと
効き目に個人差が生じづらいこと
が挙げられます。

これらの理由としては、CYP3A4CYP2D6という酵素が関係しています。
ロラタジンは、服用した後、体内でCYP(シトクロムP450)酵素によりデスロラタジンに代謝され、薬効を発揮します。

ここで問題なのが、CYP酵素は多くの薬の代謝に関係しているということです。 CYP酵素に依存せずに薬効を発揮できるデスロラタジンが、相互作用の少ないのも納得ですね。

また、そもそもこのCYP酵素は遺伝的に多い・少ないの個人差があります。薬効発現にCYP酵素による代謝を必要とするクラリチンでは、この個人差により薬の効きづらい人がいました。デザレックスは、薬効発現に代謝を必要としないので、薬の効きに個人差が少なく、効き目も速く現れます。
最後に
デザレックスのほかに、ビラノア(ビラスチン)も同じく昨年11月から発売になっています。
デザレックス、ビラノアともに新医薬品であるため、2017年11月30日までは14日分までの処方日数制限がありますので注意が必要です。 ちなみに、個人輸入でしたら用法用量からみて2ヶ月分以内まで一度に注文できますよ。

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