雑学Vol.9「グラッシュビスタ」vs「薬剤師」

グラッシュビスタ(ビマトプロスト)の塗り方・豆知識

こんにちは、ケミスト黒岩です。 今日のテーマはグラッシュビスタ(ビマトプロスト)です。

睫毛貧毛症の治療薬として日本の厚生労働省に認可されているのがグラッシュビスタ外用液剤0.03%5mLなわけですが、同じ有効成分ビマトプロストを含有した薬はほかにもあります。
「ルミガン」「ラティース」「ケアプロスト」などの商品名を聞いたことのある方もいると思いますが、これらすべてビマトプロスト製剤です。

グラッシュビスタ

さて、ルミガンはもともと緑内障の治療薬として、眼圧を下げるために使っていました。
治療している患者さんのまつ毛が伸びていることに気付き、それを利用してまつ毛育毛剤としたのがグラッシュビスタです。
点眼するか、まつ毛に塗るかの違いで中身は同じなので、「ルミガン」「グラッシュビスタ」どちらを選んでも、またこれら以外のジェネリック医薬品を選んでも、効果は同等です。

本題のグラッシュビスタ(ビマトプロスト)の塗り方についてお話しましょう。
先日、オオサカ堂のスタッフがグラッシュビスタ(ビマトプロスト)を使ったところ、目が赤く充血するということがありました。
グラッシュビスタ(ビマトプロスト)の説明書にも、2%以上の方で結膜充血の副作用があると記載されています。
副作用
幸い痛みはなく、充血しているだけでしたので、人工涙液(ソフトサンティア)で目を洗っていただきました。

洗眼
こうした副作用の多くは、グラッシュビスタ(ビマトプロスト)のまつ毛への塗り方が不適切で、目に入ってしまうために起こります。
余分な皮膚に付いてしまったり、目の中に入ってしまうと、色素沈着や今回のような副作用が生じる率が上がってしまいますので注意が必要です。


専用のまつ毛アプリケーターを使用するのはもちろんですが、上手く塗る自信がない方はお風呂前に塗ることをオススメします。グラッシュビスタ(ビマトプロスト)は塗布して5分経過したら洗い流しても効果は変わりませんので、お風呂前に塗って5分後に洗顔してしまえば、先ほどのような副作用のリスクを最小限に抑えることができますよ。

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