★別れ★に効く処方箋

つながりあえる、もっと。

こんにちは、ケミスト黒岩です。おかげさまで、大変な人気をいただいておりますこの「薬学的! 人生テクニック塾」もすでに第7回目♪ますます絶好調にて連載させていただいております。 気になる今回のテーマは、ずばり“別れ”。良かれ悪かれ私たちの人生には欠かせないこのイベントについて、薬剤師というちょっと特殊な斜め横の視点から、私なりに解説していきたいと思っています。

きっと誰もが持っているあの痛み。
さあ、春です。うららか~、ぽかぽか~、そんなやわらかで優しい印象で語られることが多い春ですが、切ない“桜ソング”が今年も根強い人気を誇っているのをみていますと、“別れ”というキーワードもまた、現在も春の代名詞として生き続けているようです。人間生きていれば、誰もが繰り返し味わうことになるのがこの“別れ”。過去を振り返らない主義の方も、今日だけは少しだけ感傷的な気分に浸って、どうぞ思い巡らせてみてください。「これまで積み重ねてきたあなたの“別れ”は、その後、人生にどのような影響を与えましたか?」 珍しく今回は、しみじみとスタートです。
1時限
別れの辛さ、実は愛情とは無関係? すぐに癒されたいなら○○が特効薬
きっとあなたの人生にも何度も訪れた、“別れ”。大抵この“別れ”は、大なり小なりの痛みを伴います。人と離れ離れになるのだから、別れが辛いのは当然…。私たちはそう思いがちですが、実はそんな単純な話ではなさそうなのです。ここではまず、その痛みの本当の正体を探っていきます。キーワードは「環境の変化」です。 卒業、退職、離婚、死別というように、様々にある別れのスタイルですが、どのようなものであっても、必ずその前後にこの環境の変化が伴います。以前にも書かせていただきましたが、人は、この“変化”というものを非常に嫌う生き物。どんなに辛い環境で、そこに大きな不満があったとしても、先がみえない未来に放り込まれるくらいなら、現状維持を甘んじて受けてしまう、それが人間です。家庭内暴力を受ける女性が、なかなかそこから脱出出来ないのはこのためだと言われています。つまり“別れ”が辛いのは、大切な人との別離はもちろんですが、実はそれ以上に、もう戻ることのない慣れ親しんだ環境へのホームシックと、新たな環境に否が応にも挑戦せねばならないといった不安や後悔が、その辛さの原因物質として心をうずかせているからなのです。 その証拠に、あれだけ悲しかったあの人との別れも、自分自身が次の環境に慣れ始めると、相手の動向関係なく、その痛みはとたんに解消されていきます。俗に言う“時間が解決してくれる”というものです。しかし、これは生きるために必要な儀式。ここで脱皮することに失敗してしまうと、やがて“良かった思い出”に依存するようになり、過去にばかり執着するようになってしまいます。ストーカーはまさにこの典型的な例といえるでしょう。 と、なんだか偉そうに書いてしまいましたが、“別れ”の痛みはとっても強烈です…。「薬剤師の屁理屈なんてどうでもいい!もう、今すぐにでもこの気持ちから脱出したい。」という方がほとんどでしょう。今日はそんなあなたに、薬学的なアプローチで、その解消法を伝授したいと思います。 これはもう単純明快、それは、泣くこと!男も女もおじいちゃんもおばあちゃんも、辛かったら、人目を気にせず思いっきり泣いてしまいましょう。涙には、プロラクチン副腎皮質刺激ホルモンコルチゾールなどのストレス物質が含まれています。泣けば、涙とともにそれらを一緒に流し出すことが出来、すっきりとした気分にさせてくれるはずです。
1時限のまとめ
別れの痛みの原因は、意外にも自分自身。その呪縛から逃れる方法は、今の環境でベストを尽くし自分に満足することしかありません。byケミスト黒岩

2時限目は… 『自ら努力出来る人は、ひと握り。成長は、愛する環境との別れから。をご紹介します!』

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