雑学Vol.1 「睡眠」vs「薬剤師」
もう羊とはバイバイ!快眠ハロー!
こんにちは薬剤師の黒岩です。本日は、睡眠についてのコラムをお届けします。眠りは毎日のことですので、悩みを抱えている方も少なくありません。
様々な不眠のタイプ
“不眠”と一言でいっても、「眠りに入るのが難しい」「睡眠中に途中で目覚めてしまう」「早朝に目覚めてしまう」と、いくつかタイプがあります。そのタイプによって、使用する薬も変わってきますので、しっかりとした使い分けが大切になってきます。「眠りに入るのが難しい」という、羊を毎晩数えているような方には、服用後すみやかに吸収されて、優れた入眠効果を発揮する『超短時間作用型』『短時間作用型』と呼ばれる薬が適しています。これらの薬の良いところは、薬効の消失も速いため、翌朝に残薬感を残さず、目覚めの良さを実感できることです。
それに対して、「睡眠中に途中で目覚めてしまう」「早朝に目覚めてしまう」という、中途覚醒型、早朝覚醒型の方には、『中間作用型』『長時間作用型』の薬が使用されることもあります。
「寝つきが悪い」「眠りが浅い」と感じるなど、より軽度の睡眠障害の方には、OTC医薬品(市販薬)の『抗ヒスタミン』の薬もオススメです。
『抗ヒスタミン』薬は、アレルギー治療薬の眠くなるという副作用を利用し、「睡眠改善薬」として開発されたものです。このように薬は、副作用が主作用にもなり得ますのでおもしろいですね♪
視点を変えることで、「利点」にも「欠点」にもなってしまいます。
睡眠改善薬の分類
入眠困難タイプの方■超短時間作用型
エスゾピクロンなど
■短時間作用型
リルマザホンなど
中途覚醒タイプ・早朝覚醒タイプ・熟眠障害タイプの方
■中間作用型
■長時間作用型
メキサゾラムなど