かかりつけ薬剤師制度
ちょっぴりハードルが高いかもしれません。
今日のぼやき
こんにちは、薬剤師のケミスト黒岩です。このほど「2016年度診療報酬改定」についての発表がありました。注目は、『かかりつけ薬剤師』という新制度の誕生。しかしこの制度、薬剤師にとってはかなりハードルが高いのです。
まず、この『かかりつけ薬剤師』になるためには、保険薬剤師として3年以上の勤務経験及び、当該保険薬局に週32時間以上の勤務、さらには当該薬局に6ヶ月以上在籍し、薬剤師認定制度認証機構の研修認定を取得している必要があります。
転勤・転職やヘルプ勤務が多い薬剤師事情を考えると、この「当該保険薬局に~」の部分をクリアするのが難しそうですね。そして、『かかりつけ薬剤師』になるには、患者さんの署名付きの同意書を頂戴せねばなりません。これも難しい!この制度の有用性を理解して、なおかつ書面で同意をしてくれる患者さんがどれほどいるか…未知数ですね。そして、『かかりつけ薬剤師』になった場合には、24時間、患者さんからの相談に応じなければなりません。
と、いろいろ書いてみましたが、薬局や施設ではなく薬剤師を評価していただけるこの『かかりつけ薬剤師』という制度。私たち、薬剤師としてはその保険点数以上の働きをして社会に還元していかなければならないと考えています。