波長と、携帯電話
広いエリアの秘密は周波数
今日のぼやき
光は波長(周波数)の集まり。波長とは空間に存在する波の長さのこと。私たちが見える波長の範囲は、約380nm~780nmと決まっています。これがいわゆる「可視光線」と呼ばれ、「色」として認識できる光です。赤は、約700nmの波長といった具合です。
私たちの目に見えない波長には、赤外線や紫外線などがあります。皆さんが毎日、使っている携帯電話の電波も目には見えませんが、この波長を利用して通信しているんですよ。
電波には、「波の回折」という障害物の陰に回りこむ性質があります。建物の中や、狭い場所でも携帯電話が使えるのは、電波に回りこんでいく性質があるからなんですね。
ただし、この回り込む度合いには波長によって違いがあり、波長が大きい(周波数が低い)ほど、この回折は顕著に現れるのです。
携帯電話の電波には、2.5GHz、2100MHz、800MHzなど様々な周波数帯が利用されています。このうち700~900MHzが、周波数が低く、障害物の陰に回りこんで電波を届けることができるので、プラチナバンドと呼ばれ、通信に適した周波数帯と考えられています。