雑学Vol.8「便秘」vs「薬剤師」
トイレは洋式?和式?!どっちがいいの。
こんにちは、ケミスト黒岩です。
今日のテーマは便秘です。
いわゆるうんちの話です。みなさん、うんちの話ですよー!
小学生のころはみんな大好きだったうんちも、大人になるにつれて興味がなくなってしまっていませんか。
大人こそうんちが大切ですよ。うんちの性状の変化は、体調の変化に気付くきっかけにもなり得るのです。
さて、そんな大切なうんちですが、排便回数が週3回未満、または排便困難症状の訴えがある状態を慢性便秘と定義します。
うんちが出ない慢性便秘の方は、2~27%といわれており、男性よりも女性に多い疾患です。
そして、便秘にはタイプがあります。
直腸性(習慣性)便秘
直腸付近までうんちが送られてきているのに、うんちが出ない便秘です。便意を感じても普段から我慢し続けていると起こりやすく、習慣性便秘とも呼ばれます。
朝食を十分に摂るようにしたり、朝にトイレタイムの時間的ゆとりを持つのが対策です。
結腸性(弛緩性)便秘
大腸の動きが低下して起こる便秘で、高齢者や体力の落ちている人に起こりやすいです。
繊維の多い食べ物や、適度な運動が改善してくれます。
痙攣性便秘
ストレスにより大腸が過剰に動きすぎて起こる便秘です。うんちが大腸をスムーズに通過できずに水分が吸収されすぎてしまい、コロコロしたうんちになります。便意は強いですが、うんちをしても残便感が残ってしまうのが特徴です。
改善策は、香辛料・線維の多い食べ物を避けることと、精神面での余裕をもつことです。
うんちが中々でない紳士淑女のみなさんに実践していただきたいのは、正しいうんちの姿勢です。
うんちの通り道は上の図のようになっていますが、中でも肛門を前方へ持ち上げる恥骨直腸筋という筋肉がポイントです。
この筋肉は、ちょうど絞りのような役割をしていて、トイレ以外でうんちが漏れ出ないようにしています。
恥骨直腸筋は太ももとお腹が近づくほど緩み、うんちが通りやすくなる性質があります。つまり、洋式トイレよりも和式トイレでの姿勢のほうが、恥骨直腸筋が緩みやすい姿勢といえるのです。
うんちが出ないと悩んでいる紳士淑女のみなさん!洋式トイレを和式トイレに変えるのが快便への近道ですよ!
そんな急に…トイレなんてすぐ変えられないよーという方には、ロダンスタイル!
洋式トイレに座るときは、普段よりすこし前かがみになり、かかとを上げてみましょう。このロダンスタイルにより恥骨直腸筋は一層緩み、直腸肛門の角度が直線に近くなるので、うんちがストンッと落ちやすくなるのです。
ちなみに、お風呂のイスを使うと、このロダンスタイルをとりやすくなりますよ!
便秘でお悩みの方は、今一度、正しいうんちの姿勢を心掛けてみてください。