★旅行★に効く処方箋

旅は、ストレスに立ち向かう僕たちの知恵。

みなさん、こんにちは。薬剤師・ケミスト黒岩です。今回のテーマは「旅行」。旅行は、インターネットの驚異的な発達によって、様々な疑似体験が手軽に出来るようになった近年においても、依然として休暇活用法の第一選択として挙がり続け、私たちを魅了しています。今回は、実は奥深いその人気の理由と、さらなる楽しみ方をご紹介します。 それでは、Have a nice trip!

日常の緊張で、私達は実はボロボロ。 そこから脱する術が「旅」なのです。
「旅は、非日常を楽しむもの。」とはよくいわれることです。また、裏を返せば「非日常を求めるのが、旅だ。」ともいえそうです。では、人はなぜ、休日をわざわざ使ってまで、この非日常を追い求めるのでしょうか。 その答えは、単純明快。私達にとって日々の日常生活そのものが、ストレスの塊、元凶であるからなのです。人は、生きるために必要な仕事やコミュニティ、また、それらに付随する人間関係(上司、ママ友)などに、実は恐ろしいほど気を遣い、自身が想像するよりもはるかに緊張しながら生きています。長年の社会生活によってこの感覚は麻痺していますが、「早く帰って、自由に過ごしたい。ちくしょ~。」 実は、人生のベテランである50歳のおじさまでも、そんな本音を潜在意識に押し込みながら、なんとかみんな頑張って、周囲に認められる人間を演じているのです。 ゆえに、そんな苦行のような日常生活から自身を物理的に切り離せる旅行は、私達にとって最高のご褒美。普段は見えない潜在意識だからこそ、ここぞという時は、しっかり労わってあげることで、次へと進む本物の活力が生まれます。わたくしケミスト黒岩が、休暇の際に旅行を選択する理由もここにあります。
1時限
やっぱり旅の癒し効果はすごかった♪ ところが、日帰り旅行はストレス増。
日々のストレスを解消してくれるという旅行。それではさっそく、そのストレス解消の仕組みを薬学的にみていきましょう。 人は、ストレスを感じると、脳から脳の直下にある脳下垂体へストレスの刺激を伝えていき、腎臓の近くにある副腎皮質という場所から「コルチゾール」という物質を分泌します。 この「コルチゾール」は、ストレスに対処するためのホルモンで、多少の物事ならこの成分のおかげで、人は元気に対処していくことが可能です。しかしこのホルモン、事ある毎に分泌を繰り返してしまうと、免疫力の低下を引き起こし、病気にかかりやすい状態にさせてしまうという欠点も併せ持っているのです。 つまり、この「コルチゾール」の上手なコントロールこそが、ストレスに負けず元気に生きるための鍵を握っているといっても過言ではなさそうです。 ここで登場するのが、今回の大テーマ『旅行』。すでに旅行には、「コルチゾール」分泌を低下させる作用のあることが研究によって認められています。これは、旅をして日常から離れることでストレスの発生そのものが少なくなり、「コルチゾール」分泌の低下、すなわちストレス低減効果があるということを意味します。 また、面白いのが、旅行の日程数。「コルチゾール」はなんと旅行2日目にして、大きく低下します。それに対し、旅行初日はまだ緊張状態にあるせいなのか、むしろすこし上昇してしまう場合も…。つまり、旅行でストレスを解消したいなら、日帰り旅行は避けて、断然、一泊以上した方が良いということになります。 なかなか面白い旅行の世界。二時限目では、とっても辛い旅行時の“時差ボケ”にアプローチしてみましょう。
1時限のまとめ
旅行でストレスホルモン・コルチゾール分泌を抑えよう!旅行初日はちょっぴり緊張。1泊以上がおすすめ♪ byケミスト黒岩

2時限目は… 『旅はもっと楽しくなる♪をご紹介します!』

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