半分は「やさしさ」?

結局、あれは何が入っているのでしょうか。

今日のぼやき
こんにちは、薬剤師のケミスト黒岩です。
名古屋出身の私は子供のころ、ナゴヤドームに野球を観に行っていました。イニング交代のときに、バックスクリーンによく流れるCMが「バファリン」でした。

“バファリンの半分はやさしさで出来ています”のキャッチコピーが有名ですよね。
子どもながらに、「やさしさ」を半分も詰めるくらいなら、もっと有効成分を詰め込めばいいのにと思ったものです。

そして薬剤師となった今、あらためて考えてみると「バファリン」には、有名なアスピリン(アセチルサリチル酸)以外に「ダイバッファーHT」という胃を守る成分が入っています。つまり、「バファリン」は“胃”にやさしく出来ているのですね。

しかし、この「ダイバッファーHT」。1錠あたりアスピリンが330mg含有されているのに対して、「ダイバッファーHT」は100mgしか入っていません。
あれ?半分も「やさしさ」で出来ていないような…でも“病は気から”きっと気持ちが大切なんだと思います。

ちなみに、「バファリン」の有効成分であるアスピリンは、副作用の胃障害が多い解熱・鎮痛成分なのです。胃障害を減らすために、胃で溶けにくく腸で溶けるように設計された「アスピリン腸溶錠」というのも存在します。

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